UT、ITa、ITb、ST、UAT とは

システム開発における開発フェーズの用語である"UT、ITa、ITb、ST、UAT "に関して説明します。
以下はあくまでも目安です。開発システムの種類や環境によりフェーズは異なります。

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 フェーズ略語  フェーズ名 説明  商品販売Webシステムの場合 の例
UT Unit Test 単体テスト。
プログラムの場合は、プログラムやシェルを単体で動作確認する。
サーバの場合はサーバ単体で動作確認する。
phpの動作テスト。サーバのローカル上から実行して動作確認。
apacheサーバの単体テスト。
DBサーバの場合はDBサーバローカルからSQL文を発行し動作確認。
ITa Interface Test a  システム内のコンポーネントと結合しテスト。 Webサーバと商品情報を保存するDBサーバの連携テスト。
Webサーバから(顧客へメールを送信する)メールサーバへのメール送信テスト。
ITb  Interface Test b システム外のコンポーネントと結合しテスト。 社外の監視システムからの監視テスト。
社外のクレジットカード決算サービスとの決算機能テスト。
ST System Test システム前提を通したテスト。 ネット上の顧客がブラウザによりWebサーバへ接続。WebサーバがDBサーバと連携して商品情報を出力。 顧客が発注した場合、社外のクレジットカードサービスと連携してクレジット決算。顧客に注文受付のメール送信。
一連の流れをシステムテストとして実行。
 UTA User Acceptance Test ユーザ(発注元)によるテスト。開発者外の視点からのテストであり重要。受け入れテストとして実施する場合もあり。 ユーザ(主に非開発部門、非システム部門)による実機クライアン
トからの発注、決算のテスト。 

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UTでは主にプログラムを単体で動作させます。他システムとのインターフェース部分はスタブなどにより代用して閉じた環境でテスト可能な方法でテストを実施します。UTは他チームとの連携が少ないため、比較的スケジュールを組みやすくマイペースでテストを実行することが出来ます。

ITaでは実際に他のシステムで結合してテストします。(UTではスタブで結合していた部分を実際に他のシステムと接続して検証。)
UTフェーズとは異なり、他チームとのテスト計画が重要となります。一般的にはITaがテストフェーズ内で一番テスト項目も多く、工程も長く取られるようです。

ITbではシステム外(主に社外ですが、それに限りません)とのシステムと連携してテストを実施します。システム外なので費用やスケジュール、テスト方式が重要となります。事前のテスト計画が重要となります。ITbフェーズでテストNGの場合はプロジェクト行程に大きな影響を与えます。事前の設計がとても重要となります。

STではシステムを通したテストとなります。ITbとSTを兼用するプロジェクトも多いようです。

UATではユーザによるテストを実施します。直接開発、テストに関わらないユーザによるテストなので、別視点でのテストとなり、最終的に要件を満たす確認する重要なフェーズとなります。システム受け入れテストと兼用する場合が多いようです。

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