Excel のエラーメッセージ一覧 | 修正例の解説

このページでは Microsoft Excel におけるエラーメッセージの一覧、およぼその原因と対処に関して説明します。

エラーの内容 原因と対処 

#DIV/0!

Excel で "エラー値 #DIV/0! "を修正する方法 を紹介します。
数値がゼロ (0) で除算(割算)されたときに #DIV/0! エラーが発生します。

例:3/0

Excelに限らず、数学の世界では数値は0で割ることはできません。またスペースや空白で割った場合もこのエラーが発生する可能性があります。

もしこの #DIV/0! エラーが発生する場合は数式で 0 で割算していないことを確認してください。またセルで除算している場合はそのセルが空白でないことを確認してください。


もし 0 で除算される場合は0、0以外には除算をしたい場合などは次の様に指定します。

=IF(ISERROR(A1/A2),0,A1/A2)

これは値がエラーの場合は 0 、それ以外の場合は実際に除算を行います。要するに 0 による除算でエラーとなった場合は ISERROR が真になり 0 がセルに設定されるということです。

#NAME?

Excel で #NAME? エラーが発生する原因と対処に関して説明します。主に数式名に問題がある場合にこのエラーが発生します。

数式より根本的に何かの問題がある場合に発生します。よって IFERROR で処理するのは適切ではありません。

単純な入力ミス、定義されていない名前などが考えれます。

・構文内の入力誤り
→Excel の数式のウィザードを使用

・定義されていない名前を数式で参照
→[数式で使用] で、定義済みの名前で構文に追加

・ 構文でテキスト値の二重引用符が抜けている
・セル範囲の参照にコロン (:) が抜けている。
・存在していない、あるいは無効なアドインで処理されている。

#NULL!

Excel で #NULL! が発生する場合があります。

主に以下のような原因が考えられます。
(1)数式で正しくない範囲演算子を使っている。
→連続するセル範囲を参照するには、先頭と最後のセルをコロン (:) で区切ります。

例えば A1からA5 の合計を計算するには次を使用します。

SUM(A1:A10)


(2)範囲参照の間に論理積演算子 (空白文字) を使っているが、指定した範囲に共通部分がない
→共通部分のない 2 つの領域を参照する場合は、論理和演算子としてカンマ (,) を使用する。

#NUM!


Excel では "#NUM"エラーが発生する場合があります。

これは数式または関数に無効な数値が含まれている場合に発生します。
例えばLARGEは大きい値を戻しますが、次の例では範囲と数値を比較しており意味がないためエラーとなります。

(*)エラーの例1
=LARGE(A1:A2,1)


また扱う数字が大きすぎる場合もこのエラーが発生します。

(*)エラーの例2
=10^1E+27

#REF!

Excel で #REF! エラーが発生する原因と対処に関して説明します。
これは主に有効ではないセルを参照した場合に発生するエラーです。

よくあるのは参照していたシートが削除されたケースです。

#VALUE!

Excel で #VALUE! エラーが発生した原因と対処に関して説明します。
このエラーは主に数式や関数において引数に誤りがある場合に発生します。


例えば以下のように数字を文字で割った場合にこのエラーが発生します。

=1/"a"


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